コンペ活動

姿を映す音

家族構成は父、母、子、祖父の4人家族。祖父は視覚障害者でもあり、音楽鑑賞が趣味である。そこで私たちは目が見えない祖父に耳で生活を楽しんでもらいたいと考えた。普段は自室で音楽鑑賞を楽しみ、自室から一歩でて、ホールに向かえば、
 小鳥のさえずり、セミやコオロギの鳴き声、風にそよぐ木の音、まな板の上で食材を切る音、食器のふれあう音、家族の足音、道行く人が交わすあいさつの声…。様々な音が耳に届いてくる。
 たくさんの音があふれたこのホールは横長になっていることで音同士が邪魔することなく、少し場所を変えれば、その時の気分で様々な音を楽しむことができる。それらの音はホールに心地よく響き、目が見えない祖父にそれぞれ情景を思い浮かばせる。(プレゼンボードより抜粋)

寺本千智・薮下椎奈
第21回北陸の家づくり設計コンペ
2015年

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