研究紹介

保育室のコーナー計画に関する研究

子どもの成長に合わせて保育室の環境が変わる

  
 子どもの発達に伴う保育室のレイアウトの変化を調査した研究です。
 
 保育施設では子どもの主体的活動を促すため、保育室に家具などで区画した用途を限定したコーナー(絵本コーナーなど)を設定することがあります。ただ、コーナーの計画にはガイドラインがなく先生の経験則で行うしかないという問題があります。
 
 そこで、3園10保育室を対象にコーナーの計画を調査しました。
その結果、各園で独自の年間サイクルがあること、各園の保育プログラムがコーナー計画に密接に関係することを明らかにしました。
 
 

子どもの遊びが変わることでコーナーの使い方が変わる

   
子どもの成長に合わせて保育室での遊びがどう変化するかを、コーナーの利用のされ方に着目して調査しました。
 
保育室では4月から3月まで遊び方は変化するため、その変化に適応するように環境を提供する必要があります。2園4保育室を対象とした調査により、コーナーの利用のされ方は、年間を通じて、専用的から兼用的に、固定的から可変的に変化すること、次第にコーナー以外の場所へ遊びが広がることを明らかとしました。
 

コーナーがあることで遊びが発展

   
保育室では、遊びがつながりやすいコーナーの構成が大切とされているため、保育室における複数のコーナーの全体構成を最優先に計画する必要があります。
 
 本研究では、2園4保育室を対象とした調査により、遊びどおしのつながり方(展開)には「持続・複合・発展」の3パターンがあることを明らかとしました。さらに、各パターンの遊びの展開を促すためのコーナーの全体構成が満たすべき条件を提案しました。
 

 

西本雅人 博士論文

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