伊勢原市立伊勢総合病院にある既存の健診センターの建替のプロポーザルコンペでした。コンペの要望として「建物機能のゾーン計画・動線計画、新築施設と既存病院の関係、診環境(健診者のプライバシー・弱者対策・アメニティへの配)」が求められました。そこで、山の崖地に囲われた地形であることから、周囲の崖を緑の基壇によって引き伸ばすことで、風致地区にふさわしい佇まいを建物を作り出すことを提案しました。その新しい検診センターのゾーニングについて、既存病院施設の階の構成がそのまま検診センターにも活かせるように、既存病院のサービスヤードをブリッチによってつなぐことで、職員が建物の外を出ずにそのまま病院と検診センターを行き来できるようにしています。それによって、断面上で利用者ゾーンと職員ゾーンに分けることができます。
このコンペは富岡義人先生に誘ってもらって、建築デザイン研究所と一緒に参加させていただきました。前のコンペでの働きを見て誘ってもらったのですが、今回のコンペでは病院の知識もそれほどなく、あまり力になれていませんでしたね…。個人的にもっと意見を出せばよかったと反省のあるコンペです。
富岡義人、建築デザイン研究所(村林桂・山下和哉・熊谷逸子・丸谷久美)、西本雅人、小林聡
市立伊勢総合病院健診センター 公募型プロポーザルコンペ
2005年3月