研究紹介

研究室で取り組んでいる研究テーマについて紹介します

子どもの成長に合わせて保育室の環境が変わる   子どもの発達に伴う保育室のレイアウトの変化を調査した研究です。 保育施設では子どもの主体的活動を促すため、保育室に家具などで区画した用途を限定したコーナー(絵本コーナーなど)を設定することがあります。ただ、コーナーの計画にはガイドラインがなく先生の経験則で行うしかないという問題があります。 そこで、3園10保育室を対

保育施設の設計を行う際に「各部屋のつながり」が話題に挙がることがあります。この「各部屋のつながり」は主に隣合う、近いー遠い、同じ階などをものさしにすることが多いです。 ただ、「つながっている、つながっていない」は感覚的なもので人によっても違います。例えば、園庭と保育室のつながりを考えた場合、保育室が1階にあるが離れている場合と、保育室が2階だが近い場合ではどちらが園庭と保育室がつながっているでし

兄弟数の減少などの理由から年齢別保育から異年齢保育に移行する保育施設が増えてきています。建築計画の観点から捉えると年齢別保育と異年齢別保育では環境の設え方が違うのではと考えています。年齢別保育は、クラス内の子どもの発達段階が同じであるため、その発達段階に沿って環境構成を行うのに対して、異年齢保育では、異なる発達段階の子どもたちが同じクラスに編成されることからより広い発達段階を対象とし

保育施設では木材の利用が増えています。内装に木材を利用することが保育に及ぼす影響がどのようなものかを調べるためにアンケート調査を行いました。 アンケート結果を分析すると、保育方法と子どもの様子に関する保育者の評価は、①内装に使用する木材の割合の影響を受けること、②3-5歳の保育室において、木質内装材がない場合の方が子どもに「注意集中の困難」や「眠気とだるさ」が見られるという評価が8〜14%高くな

こどもの体力は年々、低下傾向が見られています。その低下を防ぐために、国は平成24年に「幼児期運動指針」にて「幼児期は生涯にわたって必要な多くの運動の基となる多様な動きを幅広く獲得する非常に大切な時期である」と示しました。この「多様な動き」の考え方の1つに山梨大学の中村教授が提唱する「36の動き」があります。 本プロジェクトではこの「36の動き」に着目して、遊びの中にどのくらいの動きが含まれている

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