息継ぎの家

建物が密集し、細長い敷地が並ぶ福井市松本のまちなかで、風や光、生き物の動きを家へ取り戻す住宅です。閉鎖的になりやすい都市住宅に、街とつながる『ソト庭』を挟み込み、息苦しさから解放される暮らしを提案します。

一般的な細長い家の軸を四十五度傾け、敷地との間に三角形の隙間をつくります。そこを風が通り抜ける庭とし、部屋を雁行させることで互いの視線をずらします。近い部屋同士でも直接見えにくいため、浴室なども外へ開きながらプライバシーを守れます。

中庭のように環境を囲い込むのではなく、風や気配が街から入り、また街へ抜けることが大切です。ピロティ状のファサードも通りに開放感を与えます。家族が日々『息継ぎ』をするように自然と出会い、閉じた街並みにも小さな変化を波及させる住まいです。

森田慶助
第29回北陸の家づくり設計コンペ「つなぐ家」

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