仕事をする「オモテ」の自分と、家族として過ごす「ウラ」の自分。その二つを完全に分けず、気分や季節に合わせて混ぜられる在宅ワーク住宅です。同じ机と同じ背景に縛られがちな仕事を、家の中を移動する楽しさへ変えます。
仕事棟と家族棟を結ぶ通路は、幅や高さを変えながら一つの部屋へ膨らみます。窓辺、庭、ダイニング、半屋外の場所など、働く場所をその都度選べる構成です。二つの玄関や床の高低差が、集中したい時と家族の気配を感じたい時の距離を調整します。
通勤途中に出会う草花、公園の眺め、パン屋の匂い、日光といった刺激を住宅の中に縮図として取り込みました。仕事と生活は対立するものではなく、互いに気分をほぐし、発想を豊かにする関係です。北陸の雨雪にも役立つ半屋外空間を備え、日常の変化を働く力へ変える住まいです。
川北隼大
北陸の家づくりコンペ

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